4号
「 うおおい!
なんだよっ!割といい感じに話弾んでいたのに!まさか前回のシャコージレイ?!2号がそんな口先だけのやつだなんて。なんだよもう…ウチ泣いちゃうぞっ。人前で泣いちゃうぞ!」
2号「ええー、泣かないで下さいよ。人前はちょっと…」
4号「ちゃんと両思いになっただろー。最後読み味すっきりじゃんかー。」
2号「別に全否定しているわけじゃないじゃないですか」
4号「でも、びみょーなんだろ。」
2号「うん。」
4号「なんで!」
2号「雰囲気が、しんどい?」
4号「うおいっ!お前、もう十文字青作品読むな!!ドロドロしたクドイ心理描写が十文字青せんせーの特徴じゃないかっ」
2号「そうなんですけども、いやね…」
4号「クドクドしてない十文字青せんせー作品読んだらソレはソレで物足りないくせにぃ!それに、心理描写グダグダは3話までじゃん!4話はかなりさっぱり風味でしたっ」
2号「ですよね。でも4話は…」
4号「思うようにいかない現実!そんな切なすぎる残酷さ、生き生きと描かれる人間像!!そして気づく小さな幸せ!!!もー、イイ!何がしんどいの??最後がハッピーならそれでいいじゃんか。終わりよければ全て良しっ!っていうか、途中がドロドロしているから余計に、くっついた時の感動は無限大だってウチは思うね」
2号「~っ。…果たして、本当に、ハッピーエンドといえるんですか?」
4号「!な…に…?」
2号「Ver1は、レニィはそんなコロナを必要として守ってやろうって想う気持ちでオチてました。今回の話は、143ページにあるとおり、守ってやりたいのに自分のことで精一杯になるレニィの葛藤が多く描かれています。で、結局恋人になったんですけど…」
4号「お互いかけがえのない相棒にまで昇格しているよ?」
2号「コロナの体、今のところ治る見込みほぼゼロですよ。前よりか強い薬を飲んではないとはいっても、コロナの体が壊されていっていることには変わりないんです。明るくない未来が待ちうけているのを考えると素直にこれでクライマックス!!おしまいジャンジャン!とは言えない気がするんです。」
4号「それ本編で回収するんじゃね?」
2号「もちろん、こんなに外伝に出てきているんですから、いずれコロナたちが本編で大きな役割を果たしてくるは間違いないと思います」
4号「コロナの事情をマリアが知る場面が読みたいなっ。嫌われていた人から見直してもらえるってシーンっていいと思う~。マリアがベティから株をちょっと上げてもらえた時は嬉しかったもん。」
2号「コロナもレニィも、本編での重要キャラと接点がチラホラありますよね」
4号「あるある。マリアとコロナは言わずものがな、コロナはver0でアジアンに何かあったら助けてあげるみたいなことまで言われてた。コロナ、超おいしいよな。」
2号「レニィもロム・フォウにトマトクンを紹介されていました」
4号「コロナ&レニィってレギュラーメンバーにいつでも絡んでこれそう。なら、今回コロナの件を解決しなくても良かったじゃん!」
2号「あとがき読む限り、作者は続編書く気満々マンでしたけど、機会がないみたいですよ?今のところ。」
4号「あれ?あれは皆の応援次第だよ~だからコロナ達を応援してね~ってことでしょ」
2号「応援しますけど、これでもしVer5の売り上げがすっごく悪かったら、コロナ達がこんなにメインに取り上げられることはもう…」
4号「う。売り上げに関してはなんとも。外伝の、さらに続きモノの巻だからそれだけで厳しいっちゃあ、厳しい気がするけど。」
2号「マリア&アジアンに負けず劣らずの大人気キャラだったら、本編と同時進行でも外伝を出していけたかもしれないですね」
4号「む、何だよー。まるで、レニィとコロナが人気全くないみたいじゃないか!」
2号「そうは言っていませんけど、…いやらしい話、飛燕とユリカがメインの外伝ならもっと人気だった可能性があるじゃないですか」
4号「ソレ読みたーい!…はっ。いやいや。飛燕とユリカが急接近したのは本編でも比較的最近の話だから。薔薇マリ初期から外伝で動かせるキャラって相当限られていたと思うよ。ってか、もうつぼコロは出ないような言い方するなよ!ウチは外伝では厳しい気がするけど、本編では絶対尺とってやると思うね!!」
2号「ですね。外伝と本編を同時進行させると試みたってことは、やっぱりコロナたちは終盤に向けて…かは知らないですけど、重要な関わり方をしてくるはずですものね。でもそう考えると、今巻レニィくんの隠れた才能?やら、コロナの魔術師としての資質があんまりクローズアップされなかったのが不満でした。」
4巻「ん~。謎…だよねー。Ver1ではレニィに精霊付きの資質があるみたいだったけど、今回さっぱりだったし。コロナもなんか魔術使うのちょっと上手くなってるっぽかったけど、トモヨの足元にも及ばない感じだったからなー!」
2号「いずれ本編レギュラーと共闘する機会があっても実力差がハンパなそうです」
4号「んなっ、トマトクンレベルまでいくのは無理だろう…。レニィならカタリレベルくらいの強さにはなりそうだし、コロナも剣はマリアよりか上手く扱えるよっ。」
2巻「つぼみって才能のことだと思っていたけど違うんでしょうか」
4号「才能も関係あるんだろうけど、それだけじゃないかもなぁ。ウチは、人間的に成熟して一人前の大人になるのが花開いた状態だと思ってる。」
2巻「…やっぱり、今巻は中途半端な気がします。」
4巻「まだ言うか、ウスバカゲロウ!全部これで解決したら後の楽しみがないだろー。適当に謎残して皆に続編買わせようぜー!」
2号「つぼコロこれでクライマックスなんでしょう。あとは本編!じゃなくて、〝つぼみのコロナ〟としてある程度謎を回収して完結して欲しかったんですよ。」
4号「薔薇マリでクライマックスって言葉は信じないほうがいいぞ!6巻でクライマックスって書かれた意味が今だに謎だから!」
2号「ええー(笑)担当さん変わっているのにそんな…」
4号「そういえば、今巻から新しい担当さんだな」
2号「ちょっと寂しいですね。ザスニで3話の後に、〝独りじゃできないこともある-〟って1巻のページ目を持ってこられたのは、ちょっとジワってなりましたよ(笑)」
4号「まーじーでー。いい締めだったもんな」
2号「カシワドさんには今後もがんばってもらいたいし、新担当さんにも頑張って欲しいです」
4号「新担当さんかー。ウチ気づいたんだけど言っていい?」
2号「どうぞー」
4号「さけげなくつぼコロの表紙はレイアウトを統一しているんだぜっ」
2号「え、Verシリーズ全部そうでしょう?」
4号「違うんだってば!Ver1と2を比べてみてよ」
2号「えー…。あ、〝角川スニーカー文庫〟の位置が違う。Ver1は左にあるけど2は右ですか。」
4号「そう!つぼコロ1と2は表紙のレイアウトがサブタイの色まで一緒なんだ」
2号「Ver1と5では、REDROSE~の色は赤とオレンジでちょっと違いますけど、ほぼ一緒なんですね」
4号「Ver2から4までは作者名の位置とかサブタイの色が巻によって少し違うんだけどね。」
2号「細かいですね~。あ、これは気づきました?」
4号「何だー??」
2号「なーんとっ登場人物紹介のREDROSE~が今までのよりも一回り小さいんです!」
4号「…ふーん。で?」
2号「リニューアル☆て感じしません?」
4号「いや、大きさ変わっただけだしなぁ」
2号「くっ…。こ、このウスバカゲロウ」
4号「なんか言った?」
2号「いーえ!」
4号「そういえばさ、ウチ思ったんだけど…」
2号「えー、まだ話続けるんですかぁ?午前2時ですよ、アタシもう眠いんで寝ます。」
4号「うわ、マイペース!」
2号「おやすみ!」
4号「あ、はい!お、おやすみなさい!」
つづく