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女性
自己紹介:
九州に住むバラマリャー
典型的に大雑把なO型
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あえて薔薇マリ信者ではありたくない

・マリアローズ至上主義。でも、マリアローズとは気が合うか微妙。それでも溺愛。マリアの性別にはこだわらない。
・アジアン甘やかさない主義&苦労人上等主義。彼にはもっと頑張ってもらいたい。原作は勿論看板キャラとしても。
・アジマリなんて認めないんだからね主義。でも、嫌いじゃない…これでも。
・スイーツ☆エンジェルス万歳!
・カップリングは基本公式カプを応援
・悪役好きでも、冷笑って許して~♪
・モリーは最高です。

随時追加予定(予定は未定)
------------***-----------
*『テキトー』に『楽しく』更新

*誤字やあんまりにキチガイ・的外れな感想を書いていたら気軽に指摘してやってください。コメント欄の名前は書かれなくても結構です。あと痛すぎて読んでいられない時も教えて下さったら、訂正なりします。

*基本的には原作媒体をいじっています。ヒット御礼絵でのおとぎ話や裏薔薇はパロディとして薔薇マリキャラで遊ばせってもらっていますが、オリジナルマイ設定で薔薇マリキャラをどうこうするつもりは毛頭ありません。(他サイト様でのパロディを見るのは好きです)

*感想メインです。二次創作のイラストなどは感想の延長で描いています。


*最近は情報整理してから感想を書いているので、更新超遅いです。ご了承ください。

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16巻 感想⑤

終章、序盤の終わり。
問・■■■■が■■する(前巻あとがき)
の答えは
エルデン が 浮遊 する
みたいな感じでF.A?
あんまりびっくりして
体をくの字にして数センチ浮かびましたとも。(古典的漫画表現)

な、なんだってー!!
ここにきてのスケールアップに脱帽です。

今までは
やれSIXだの
やれ蜥蜴だの
明確な敵を倒せば良かったものの
今巻での敵は、破竹の勢いのラフレシア帝国軍です。

規模が大きすぎます。

血濡れ騎士団の時みたいにトップがしゃしゃり出てくれたらまだわかりやすかったのですが、
敵軍本体は登場せず、その迫り来る恐怖と戦っています。

結果、
ラフレシア帝国軍よりも
さらに恐ろしいもの達が解放され混乱極まります。

まさか眼前の敵を倒す前にさらに厄介な敵が出現するとは。

確かにトマトクンやアジアンが安定して強すぎて、
釣り合う敵がどれだけいるのかしらとは思ってました。
でも、呪いが解けてアンダーグラウンドの異世界生物が全部出てきちゃうとは!!
蜥蜴四兄弟でキャーキャー言ってた時代が懐かしいです。

なんだかんだで
「エンデン」はこの世界で
もっとも自由で、聖域だったのではないでしょうか。

行き場を無くした者は皆、
非力なマリア、ルーシーからピンプ、トマトクンなど実力者まで
まるで吸い寄せられるかのようにエルデンへやって来ました。

どんな人でも拒まない土地のありがたさ。
治外法権エリアの賜物でしょうが、
かの地が築き上げた功績は
ファッションにおいても、
医術においても、
魔術においても、
とにかくあらゆる分野で群を抜いて発達してきたはず。
(そう考えると、私たちの力というのは
知らず知らずの内に倫理観などで抑制されているのでしょうね)

リミッター解除された世界で人はどれだけ進化できるか、
四巻あたりでジュジの言った台詞が思い出されます。

当時は及第点だったとしても、
エルデン市民の底力で光を放つようになった原石がちらほら出てきました。

社会のはみ出しものをうまいごと拾いあげて生かす街エルデンは
多少異論はあるでしょうが、『楽園』に違いありませんでした。

エルデンが持つ技術力、地下に眠る絶大な力
いずれも考えてみれば
本当は他国には喉から手が出るくらい欲しかったものではなかったのでしょうか。

魔導王時代から領土がほぼ変わっていない事実からも分かるように、
偉大な力の持ち主キング・グッダーが治めるからこそ
他国から干渉を受けず自由を謳歌できました。

ところが、
ところがです。

その『楽園』はもう地上に存在しません。
どこに行こうか迷ったらとりあえずココ、という拠り所はもはやありません。
この事実がどういう意味を持つのか。

安全な地はなくなりました。
来るもの拒まず去るもの追わずだったエルデンは
今や誰も寄せ付けない空中楼閣へと変貌しました。

今巻を読んでいてやたら人が慌てふためいて、
半狂乱になりながら逃げようとする姿が印象的でした。

平和ボケした私はぼんやり思ったものです。
そんなに焦っても仕方ないのに、と。ましてや自殺なんてしょうもない、と。
実際軍が迫っていると聞けばこんなリアルな状況なのだろうなぁーとは
勿論思ったのですが、イマイチぴんと来なくて。

でもまぁ

法に縛られない代わりに、
守ってももらえない。

そこが治外法権エリアのデメリットでもあります。

他の国ではそれこそ、
軍が動いて国民を守るのでしょうが
サンランド無統治国の最低限のセキュリティーが突破されたら国民を待ち受けるのは、、、絶望。

戦争慣れしてませんから余計怖かったはず。

エルデンの場合、
市民の大半は悪徳再生だの大きな組織が
幅をきかせだしたら、
割とすんなり従っちゃうイメージがあります。長いものには巻かれる主義っていうか?

エルデンの人口は謎だとしても
秩序の番人200人いかないくらいで
そこそこ秩序を保てるんですからねぇ。。。

今考えたら秩序の番人はよくその人数で回ってたなぁと思っちゃいます。
もっと多くても良かったような。
でもあんまり多いと悪徳再生戦の時に必死で戦っているイメージが薄れちゃいますか、そうですな。

でも、

あくまでも市民が比較的大人しく従うのは
従っていれば自分に被害がない場合であって。

怒涛の勢いでカリオサークを制圧して、
略奪もせずエルデンにやってくるラフレシア帝国軍は意味不明なわけで。。

そんな気狂い集団が突然やってきて、
自分の身が守れるのかっていうと予測不可能なわけで。。。


結局この人達に帰るところはないんですよね。

あそこもダメだった
ここもだめだった
やっとエルデンでなんとか生きていけそうだ

全員ではないでしょうが
エルデンだからこそ生きていけた人が
街から脱出するのは
想像を遥かに越えて酷なことだったのかもしれません。

そりゃ死ぬことを選択する人が多発してもおかしくないですね、、、。


呪いが解放されて
今後地上はラフレシア帝国どころではなく、異世界生物に怯えることになります。

一匹一匹なら怖くなくても、
まとめて来られるといくら実力者でもきつい。

「前兆の時代」に戻っただけ
とも言えるんですけど、、、

その時は魔術を持って沈静化していましたが、今回はどうなることやら。

マチルダ門下生も
その他有名魔術師も沢山出てきて
実力は確かなんですが

魔導王たちのレベルか?と聞かれたら
うーん???どうでしょう。

しかし、そもそも魔導王ってのがなぁ。
グッター凄いけど戦力的にどうなんだっていうと、
今回魔導兵無効化されたりエルデン浮遊させたりしてイマイチ測れないです。

そりゃ本人めちゃ強いんでしょうが、、、。

あの時代の魔導王ってジュジの技術提供のせいで、
魔術っぽく見えるけど実は科学だったんだてへぺろ!疑惑の魔導王がいたり、
みんな自分の手を汚さない代理戦争の印象が強くて純粋な魔術力がよくわかりません。

あれかしら、魔術も日々進化してるというか
流行り廃りがあるなら同じ魔術でも今は召喚系が熱くて~とか使う魔術の系統があったりして
一概に強さがわからないのかしら。
最終的には相手を地に伏させればいいんだろうけど。

昔すぎて伝説になっているんで
今魔導王が生きていたら果たしてどのくらい強いんでしょうね。

レディ・麟霊もトマトクンに1巻で負けているし
今の魔術の方が実は昔より発達してたり??

私見では大部分は魔術士として劣化したけど
ほんの一部だけは当時以上に強い魔術士がいるイメージです。

今回の戦いでも魔術の圧倒的力を見せつけられました。

しかし、今は魔術だけじゃなく武術や剣術なども発達したように思えます。

魔術士だけの戦いになるのではなく、
人間全体で異世界生物と戦う時代が来たみたいです。

どんな戦いになるか、ワクワクしますね☆

あ、めっちゃ話がそれました。

うだうだ書いてますが


本題に入ると、
今巻はまるでドミノ倒しのような巻でした。

前巻のあとがきで積み上げてきたものを崩すとありましたが、
私には一つ一つ並べてきたピースを並べ終わって、いざ一コマ目をしたように感じました。
ドミノはゆっくりとしたテンポから怒涛の勢いに変わりコマを倒して行く。
第一の仕掛けが発動し、観客の驚く声が聞こえた気がします。

だってあの最後は卑怯ですもん。

どれだけ時が流れるのか、どきどき。
三日後なのか半年なのか一年後なのか
はたまた十年なのか。

ページの余白が見慣れないので余計に不安が募りました。

でも、です。
読み終えたらしばらく表紙を見てボーとするんですが、
今回サブタイトルがさよならはいわない、じゃないですか。

これはアレです、
おそらく
マリアがアジアンに
「またね」とさよならしなかったあたりに
起因すると思われるんですが

私には

まださよならじゃないから

終わりじゃないから

あきらめないで

っていうメッセージに思えました。

都合のいい平和脳万歳!

まーなんとかなるっしょ!!

あと
空飛ぶ街の全体図か俯瞰図が見て見たかったのは私だけでしょーか!?

びみょ~に見たいシーンが編集と噛み合わなくてジレンマ。
自分じゃどう頑張ってもそういうの無理だから本家に期待してしまいます。
BUNBUN先生背景も、もうちょい頑張ってくださいねっ!

激戦が予想される今度マリアは
これまで以上に気を強く持って臨まないといけません。

マリアならできる、
頑張って!


頑張らなきゃ
毎晩耳もとで「ぞるつか」つぶやきにいっちゃうぞ☆

16巻感想・完

やきもちジュジって可愛い!!



原作では冷たいながらもちゃんとお話してくれる りりぃは凄くイイ人だと思います。

B・Bは初恋をこじらせすぎましたね。

エルデンニュース「カリオサーク陥落」

 

レニィ「依然ラフレシア第三帝国軍の侵攻が続いています。
帝国は8巡月3日に大侵略作戦“大津波”を宣言して、20日でオークリッド首長国を制圧しました。

そして9巡月1日にはサンランド無統治王国カリオサークが壊滅。

カリオサークは魔術と官能、文化芸術の街として知られており、
老舗ブランドが多数あることからファッション文化を支えてきた街でもあります。

一方、ラフレシア第三帝国が好戦的な国であり、建国以来、継続して戦争をしてきました。
長年最大の標的であったオークリッド首長国の陥落後は、
最低でも1年以上かけて平定し
その後は中部諸国域へと東に東に侵攻していくことが専門家の間で予想されていました。



しかし、実際にはオークリッド首長国を制圧から10日あまりでカリオサークを制圧。
都市圏全域が完膚無きままに破壊され、百万人以上の人口の大半は死亡した、とのことです。

凄惨な都市部の情報が次々舞い込んでいますが、
いくらなんでも最近のラフレシア第三帝国は性急すぎないでしょうか。

トモヨ「今だかつてない異変が起こり始めているね。

ラフレシア第三帝国がおかしくなったのは、
今の皇帝オクタヴィアン・ギュスターヴ・ヴィド・ラフレシアが即位して
それとほぼ同時にアデナ大元帥にルイ・アシュモダイ・大智永世・アデモンディオが就任したあたりからだよ。


もともとがきな臭い国なんだけど、最近はもっと胡散臭い国になりつつある。

オークリッド首長国、カリオサークどちらも制圧したのに占領しないで破壊を繰り返しているのが
ラフレシア第三帝国の意図に基づく行為の結果だとしたら、帝国が望んでいるのは征服ではないのかも。

だって街をぶち壊して、住人を皆殺しにしたら服従も略奪もも何もないわけだし。」

レニィ「帝国の目的が分かりませんね。
サンランド無統治王国国境が破られたのは先日お伝えした通りです。
魔導王時代の遺物にして現役の兵器である魔道兵は
“閃光の魔女”マチルダを前に為すすべがありませんでした。

そして今回も彼女が放ったと思われる古代術式の大規模破壊が
街を壊滅させた最大の要因だと言われています。」

トモヨ「お姉さまをカリオサークやらそんじょそこらの魔術師と一緒にしないで。

古代術式は、超規模破壊、あるいは天地の理を遥かに超越した現象を実現させるために、
魔導王が編み出したとされる魔術なの。伝説のたぐいや絵空事なんかじゃない。

キング・グッダーがエルデンの下に蠢く異界生物たちを抑えこんでいる古代九頭竜の呪いも、
間違いなく古代術式だよ。

古代術式の研究家を自任する魔術師はいくらでもいるけど、
現実の魔術として使えるのは魔導王に比肩する実力の持ち主だけ」

レニィ「“閃光の魔女”の存在が状況に大きく影響しているようですね。
現場から中継です。コロナさーん!」

コロナ「はい、こちら現場です。
建物のほとんど破壊され、地面の舗装がひび割れて凄惨な光景です。

生き残った何人かの人に話を伺いましたが、突き上げるような縦揺れが3、4回あり、
立て続けに恐ろしい上下動があって、それから水平方向というより斜めに揺れたとのことでした。」

レニィ「なるほど。
カリオサークはラフレシア第三帝国の侵攻前に何か手は打っていなかったのでしょうか。」

コロナ「はい、この街にはカリオサーク賢人会という
カリオサーク全体に関わる案件を合議して決し、履行を強力に促す組織がありました。
カリオサーク賢人会には8巡月28番日にはラフレシア第三帝国軍の情報がもたらされていたようです。

29番日には特使を派遣することが決定され、
正使にはカリオサーク賢人会会長である魔導師“箆鹿”
副使には同じく賢人会会員、由緒あるアール・ベルアノン※の伝説的デザイナーであり、“五帝”の一人にして最長老ウーサー・ペンウッド
そして、交渉の取り持ち等諸事一切を担当する世話役には、帝国に幅広い人脈を持つドワイト・ニューマンが選ばれたそうです。

8巡月30番日にはラフレシア第三帝国の弩級戦車“アーノルディ”にて、特使は無抵抗降伏を申し出ましたが、
帝国はこれを拒否。
特使はその場で全員殺害されたとのことです。
一説には特使を殺害したのは、血塗れ皇帝騎士団団長のアロンズ・ニードルスピアとも言われています。」

レニィ「カリオサークで生き残った人はいないのでしょうか。」

コロナ「確認中ですが、魔導師マガロがメルンバックの集落にいるといった情報もあります。
おそらく一部の住人はカリオサーク周辺へ避難したもののと思われます。」

レニィ「ありがとうございました。
現場はまだ混乱しています。
くれぐれもカリオサーク周辺への行動は自重してください。

また今後のラフレシア第三帝国軍の進路ですが・・・」

トモヨ「おそらく、ここエルデンだろうね。」

レニィ「エルデンに住む皆様はすみやかにエルデンから離れてください。
繰り返します、
エルデンに住む皆様はすみやかにエルデンから離れてください。

ラフレシア第三帝国軍の侵攻は予想よりも遥かに早いものと思われます。
皆様の無事を心からお祈りいたします。

それでは、このへんで。
また次回お会いしましょう。」

(※アール・ベルアノン・・・Ver.2でヴィンセントがマリアンヌに決闘前外套などを仕立てたブランド)

参照:Ver.2、16巻、ザスニファッション特集号

エルデンニュース 「エルデン浮上」


レニィ「
ラフレシア帝国の進める大侵攻計画“大津波”がついにエルデンに迫りました。

しかし、帝国は9巡月5日エルデンの南門に攻め入り周囲を壊滅状態にしたものの、
キング・グッダーが「古代九頭竜の呪い」を解除し
現在エルデンは浮上、さながら空中要塞化しています。

帝国の侵略は8月23日オークリッド首長国首都アマツを陥落に始まり、
続いて9月1日サンランド無統治王国カリオサーク陥落、
そして9月5日にエルデンに攻め入りました。」

レニィ「同時に、世界ではエーメン大君国が麼?埜霊国の阿麼李姫に攻められ、
トレイン公国ワンダーテレサは魔導士“紫のヴェロニカ”によって壊滅させられました。
また暗黒大陸でも紺碧王国がルアラーナ王国他の反乱を受けるなど世界中で混乱が起きています。

ここからはエルデンで何が起こったかをコロナと共にお伝えします。」


コロナ「はい、エルデンの街は未曽有の危機に大混乱です。

カリオサーク制圧は、2日の午前3時には既にエルデンに伝わってきました。
目利きが利き、独自の情報網を持つ商人や
ロドリゴ・ファルコーネ率いる鉄の心臓協会他は情報を確認次第エルデンを後にしています。

2日夜から一部であやふやな噂としてささやかれていた情報は
3日には、エルデン中にはっきりした形で広がり、
昼にはほぼ確定的な事実として受け止められるようになりました。」


コロナ「この時点でエルデン市民の間ではは進行速度があまりに速いため、

国境突破からカリオサークまでは“閃光の魔女”マチルダなど先発隊が魔術によって
カリオサークを壊滅させたのではないかとして、
9月16日ごろラフレシア帝国軍はエルデン到着に到着するであろうとの見方が強かったようです。」




コロナ「そして続々とエルデン市民は避難を始めました。
そんな混乱の中、ラフレシア帝国軍に立ち向かうべく
フランク・ゴールディング・レイヴィンズクロフト、
通称ファニー・フランクがエルデン自由軍を立ち上げ仲間を募集するといった一幕も見受けられました。」

レニィ「ファニー・フランクは自分のクランを解散して
すぐにエルデン自由軍を立ち上げています。彼の行動力は目にはるものがありますね。」


コロナ「ファニー・フランクのもとにジャン・スタンバックが仲間入りしたのが
組織を大きくした要因ではないかと言われています。」

レニィ「ジャン・スタンバックといえば昼飯時に所属していた時には分かりませんでしたが、
参謀的な役割を果たせる人だったんですね。
ZOOのジャン・ジャック・ジョーカーの妹という説もあり、ここにきて意外な人間関係が明らかになったようです。」


コロナ「また、龍州人も大きく動き出しました。
夕方ごろ、龍州連合、昏劾子、陸統、辛亥、禁子党、頓死連、笛吹子のトップが会談を行いました。
誓いを立てるときにお互いの杯に血を垂らして飲み合う血酒※が行われたものの、
明確な取り決めはなされなかったようです。
会談直後、龍州連合は2つに分かれ、飛燕率いる闇市に残る者と、それ以外の者を王龍荊王が引き連れて脱出を図りました。」

レニィ「なぜ、そのような形だけの同盟を組んだのでしょうか?」

コロナ「はい、エルデン周囲の情勢が楽観できないものとなり、
そのため生き残るための最低協力を結んだものと思われます。」

レニィ「エルデン周囲の情勢はどのようなものだったんでしょうか?」

コロナ「東のトレイン公国、ベルドリッド王国、エーメン大君国、アセチナ法国は
難民を警戒して国境に軍を展開しているとの情報があり、
また南にはラフレシア帝国が、そして北はクライド大山脈を越えてのモトローリィ入国になります。
西のジェードリへ行き海に出てもラフレシア帝国は巨大な海軍を保有しています。
まさにエルデン市民は四面楚歌状態なのです。」

レニィ「これまでのエルデンでは同盟はあまり意味がないようですが、
生き残るという明確な目的のもとでは龍州人間同士で何か通じるものがあるのかも知れせんね。」

コロナ「龍州人クランの動きは分かりましたが、他のクランはどうしたのでしょうか。

赤子同盟、昼飯時が脱出を予定しており、ギャプ・ド・レエは分裂が予想されていました。
注目すべきは、やはり秩序の番人です。


ラフレシア帝国軍侵攻の噂は瞬く間に広がり、4つの大通りは人や馬車で大混雑しました。
特にトワイライト・ドレッドスターズ・ストリートでは十台以上を巻き込む大事故が起こり、ほぼ通行不可になりました。
他のストリートでも“犬狩り”と称した強盗強姦殺人が多発し、
2大銀行もお金を下ろす人が殺到、集団自殺が起きるなど各地で混乱が起きました。

そんな中秩序維持に貢献したのが秩序の番人です。
エルデン市民が予想よりも多く避難することができたのは彼らのおかげだといっても過言ではありません。」

 
コロナ「秩序の番人は4日に番人とゆかりのあるアサイラムが脱出を決意したのを機に、

5日に南門から脱出を図りました。
順調に進んでいたのも束の間、強盗団に急襲されエルデン自由軍と共闘する場面も見受けられました。

しかしながら、ラフレシア帝国軍が予想をはるかに上回る速度でエルデン南に到着したことで事態は急変します。

緊急事態を受けて南門が閉鎖され、スペース・ファングも出動しました。

ラフレシア帝国軍の“閃光の魔女”マチルダの召喚魔法で贄の園の住人逆神女御子が召喚されましたが、
それに対抗し昼飯時のベティ、図書館の女王トモヨ、ZOOのサフィニアが
それぞれ贄の園の住人奇歪蜘麿、餓忌彦、悪塊丸を召喚し対抗逆神女御子を打ち倒しました。
その直後、マチルダの強力な白魔法によって南門城壁は一部破壊されました。
世紀の魔術士の闘いは、モーグ、エヴァンジェリン、踊り羊を巻き込んで苛烈な死闘を繰り広げました。

また同じ頃、聖剣ヴァン・ヴラドXL“モータル・レッド”として名高いりりぃが
その聖剣の弟子バーニング・バラッド(B・B)と切り結びました。」

レニィ「りりぃはバーニング・バラッドを弟子と認めてはいないようですが・・・。」

コロナ「南門周辺は混乱を極め、そして驚くべきことにここでキング・グッダーが動きました。
エルデンは浮上させたのです。

エルデン市民の多くは浮上したエルデンに取り残されるといった形になりました。

南門付近で脱出したことが分かっているのは、
ZOOのトマトクン・マリアローズ・ピンパーネル・ユリカ・カタリ・ルーシー・
きゅー・ハニーメリー・サフィニア、昼飯時アジアン・ベティ、りりぃ、トモヨ、
ファニー・フランク、ジャン・スタンバックらエルデン自由軍です。

一緒に行動していた秩序の番人やアサイラムの者はエルデンに取り残された模様です。

古代術式「古代九頭竜の呪い」は九頭竜大骨格を触媒として作用していた、と言われています。
首都エルデンは、かつて混沌と恐怖の巷と呼ばれ、
恐れられてきたこの地の中枢・数多くの異界の扉が集中していた大穴の上に物理的な蓋として建築されました。
触媒であると同時に、九頭竜大骨格はエルデンの土台でもありました。
エルデンが浮き上がった今、「古代九頭竜の呪い」を解除されたと考えて間違いないでしょう。

その証拠に地上ではD14区霧のミストホロウが溢れだし、空中にはD11フリアウ逆密林の鳥人ジャドーが出現しました。
エルデン跡地は巨大な穴が残され、さらに拡張しつつあります。
その穴からはD14の贄の住人や、D7地中砦アヴァシーの亜人ボーグ、
D8怪虫の坩堝ガンズゲイルの怪虫、D11フリアウ逆密林の鳥人ジャドーさらにはD1の悪魔まで地上に次々出てきました。
D1の悪魔、それも先陣切って“地獄の虐殺芸術家”剣舞の大侯爵タイダル・クライシズが現れるとはただ事ではありません。

世界を分割統治した偉大なる魔導王時代末期、黄昏の魔導王の一人キング・グッダーが
誰も足を踏み入れなかったこの地を制してエルデンを完成させ、ついにサンランド無統治王国の成立を宣言して900年あまり。
ラフレシア帝国軍の猛威にエルデンは「古代九頭竜の呪い」の解除を持って帝国の脅威を退けました。
混沌と恐怖の巷の再来です。」

レニィ「キング・グッダーの目的はエルデンをラフレシア帝国から守るために「古代九頭竜の呪い」を解除したのでしょうか。」

コロナ「結果として、ラフレシア帝国軍はエルデンを制圧することができませんでした。
しかし、「古代九頭竜の呪い」を解除した今、地上はラフレシア帝国の世界侵略だけではなく異世界住人の脅威にさらされることになりました。
冒頭お伝えした通り、世界ではエーメン大君国が麼?埜霊国の阿麼李姫に攻められ、
トレイン公国ワンダーテレサは魔導士“紫のヴェロニカ”によって壊滅させられました。
また暗黒大陸でも紺碧王国がルアラーナ王国他の反乱を受けるなど世界中で混乱が起きています。
キング・グッダーの行動はこれらの混乱に拍車をかけることになるでしょう。
もはや人間同士の争いではなく異世界生物と人間の争いにまで発展しそうです。」

レニィ「エルデンはこれからどうなるのでしょうか。
キング・グッダーの今度の動きに注目です。」

 

※古代メソポタニアでは結婚や同盟の儀式(吉事)として酒を入れた壺に小指を切り、血を垂らした血酒を飲みかわした(三三九度の盃のルーツ)