あいまり

皆さんは、主人公マリアローズの性別について不思議に思ったこと、ありませんか？

多くの人は、
「気になるけど男でも女でもマリアがマリアであればいい、
ぶっちゃけ、もうどーでもいい、
てか作者しか性別なんて分かんないんだし、そのうち明らかになるでしょ。」
と考えられているのではないでしょうか。

しかし、それは、本当にあなたの考えですか？

誰かがそう言っているのを見たり、聞いたりしたからそう思っているだけではありませんか？

“多数決の原理”、というのは民主主義の根幹を為すモノです。

しかし、これを多用してしまうと民主主義とはかけ離れた結果に帰属してしまいます。

更に、“多数決”というものはその時分その状況において結果が目まぐるしく変わっていきます。

多数の者が「黒」と言えば「黒」に、「白」と言えば「白」になるのです。

だから、多数の者が支持したモノが正しい、そういう世界が「民主主義」なのです。

だから少数者は奇異の目で見られることが多く、特に日本人はその傾向が強いわけです。

大多数に属しなければ不安で仕方がない、自分がおかしいのではないか、という思考。

何処よりも他人との和を大切にする日本人の良いところでもあり悪いところでもあります。

だから、少数者は自然、多数者の方へ流れていくわけです。

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」。

そういうものです。


しかし、ここで一つ、面白い事象が起きます。

それまで少数者であるトコロに自分が飛び込んだりすると、自分がおかしいように感じてしまうのです。

無論、それは錯覚以外の何ものでもありません。

何故なら社会から見たら、“少数者の集団”に“多数者の自分”が紛れ込んだだけです。

属するところは何も変わっていません。

しかし、それが“多数決の原理”の落とし穴なのです。

何かの拍子に多数者と少数者が入れ替わってしまうと、途端に結果が異なってしまう。

だから「多数決」というものは信用できない、当てにならないものなのかも知れません。

ある御人は「“多数決”とは怠け者のすることだ」と言われたそうです。

正しいものを見極める目を養いたいものです。

正しいことを見極めるには、自分で考えることが、必要不可欠です。



今回、私はあえてこう提言したい。

マリアローズは女なのではないか、と。