あいまり

私はＳＩＸが嫌いじゃありません。
結構好きです。

声がね、アナゴさんだからｖ
と以前書いたような気がしますが
そんなことは取るに足らないことです。

道端に落ちている
一万円札くらい
興味はありますがね。

一万円なんか落ちていたら
即行拾いますが。

道端の一万円　≒　罠

って図式がチラチラ頭を横切りますが
そんなチラリズムは
気にしていられません。

まぁＳＩＸなんて
チラリズムどころか
思いっきりアウトー！な存在ですよ。

登場シーンからいきなり
全裸ですもんね。

江頭2：50だって初めは服着ているのに
そんなはじめっから。

せっかちは嫌われますよ！

…あ、もう嫌われてるか。
ならいいや。

むしろＳＩＸは
ガンガン嫌われて欲しいんです。

嫌われキャラであること、
きっとそれが彼の存在意義。

ＳＩＸの悪いところを
挙げていきましょうか。

・まずは容姿。
最近は異形なキャラが増えてきてますが
2巻発売時が彼の異様な容貌を見るだけで
胃酸がこみ上げてきた人もいるのではないでしょうか。
分かりませんけど。

・人の神経を逆撫でするような口調
ルヴィーの口調は語尾が「だね」「だよ」と
聞き手を洗脳するかのような
押し付けがましさを感じたけれど

SIXの口調はわざと嫌みったらしく
全部相手の反応を計算した上で
話しているっぽい。
そんな気がします。意地悪だー。

・卑劣さ
デニス殺しがあんなに卑怯に思えたのは
2巻の時点で「正々堂々勝負」って言っていたのに
あっさり卑劣な手でヤッってしまったから
ってのが１つあります。

・戦闘スタイル
自分が不利になったら逃げる、
ってのは戦士としては駄目駄目。

・下品
勿論口調もですが
やる事なすこと全てが下品。
特に性に関しては目も当てられません。
リーチェや媚婁を強姦したのはアイヤァ。

・小物感
2巻で敵として登場するくらいなのだから
大物なはずはないでしょう、たぶん。
恐らくルイの言っていた「蛆虫」は
彼のことだと今は、思ってます。

…サイテーですね☆

でもそこがいいんです。
救いようのないサイテー野郎だからこそ
彼のキャラが引き立つんです。

今までの悪役を思い出してください。

1巻　　レディ・麟霊
Ver0　　赤の男爵
5~7巻　サー・ジューダス
8~10巻　ルヴィー・ブルーム

彼らはですね、視点を変えれば別に
そんな悪いことをしているとは思えないんです。

赤の男爵　　 　　　　…不法侵入の被害者
レディ・麟霊　　　　　…不法侵入の被害者2①
サー・ジューダス　　…ロシュ教の布教
　　　　　　　　　　　　　　という大義名分がある②
ルヴィー・ブルーム…大切な計画の準備中③

①侵入者ZOOが勝手に強盗殺人したんですから
　彼らは裁判が開けるなら訴えて勝てます。

②「宗教」を盾に出されたらどうしようもないです。
　宗教って力のあるところが残っていくんでしょうし。

③ルヴィー1人の計画じゃないっぽいので。
計画の全貌がまだ見えませんが、
ルヴィーはルヴィーの役割を果たしているだけかもしれない。

SIXは、まずエルデンを支配して
マリア達に間接的に居づらい悪環境を作りました。

宗教なんて彼とは縁もゆかりもなさそうです。

七星からも疎まれているみたいで、
彼は他の敵キャラとはちょっと違うようです。

救いようがない
好きになるところがない悪役キャラです。

私はそこがSIX最大の魅力だと思います。

完全悪(であろう)のSIXが
2・3巻に出てきたからこそ
「薔薇のマリア」が
ますます面白くなったんだと思います。

振り返れば2・3巻は
本当に読みやすいです。

その理由の１つは
SIXの視点がないからだ
と思います。

ローガンやサトーでさえ
胸の内を読者が読む機会がありました。

エンターテイメントでは
悪VS正義ってのは欠かせません。

映画やドラマ、マンガや小説と
様々な作品がありますが、
誰でも一度は
ヒーロー対悪役という構図を
見たことがあると思います。

2巻で勧善懲悪の話をもってきたからこそ
分かりやすい話で
薔薇マリワールドの裾を広げていけた
…気がするんです。

勧善懲悪の話を書くには
敵は非の打ち所のない
悪いキャラでなければならない。

SIXは目的とするのは己の利益のみ。
地位も権力も女も自分が欲しいがまま。

秩序の番人の存在が
彼の悪者っぷりを煽ります。

「薔薇のマリア」では
悪役というのも
一概に括れないようになってきました。

悪役だけど、
同情してしまうようなバックボーンがあったり
ただ価値観の違いによる対立だったり
様々な悪役が存在する中、
リアリティを感じるキャラが
目立つようになりました。

それは勿論
多角的に物語を進めるようになった
原作者の文章スタイルのおかげです。

繰り返しますが
SIX視点で物語は描かれませんでした。

視点がないのはルヴィーも同じです。

でもルヴィーとSIXでは格が違うように
思えます。

ルヴィーは実力もありますし
立場もルヴィーの方が上っぽいです。

SIXは敵キャラの中でも見下されていそうで
敵キャラの上に登りつめていくことすら
できそうにありません。

救いようのない「悪」です。

卑劣で卑屈で、潔くない。

彼が読者から嫌われれば嫌われるほど
彼の敵キャラとしての評価は上がります。

だって

敵キャラって嫌われてなんぼでしょう？

彼の
冷静に、論理的に狂っている異常者というか、
優れた理性で他者を侵す人間
でも世界の中ではまだまだ小物、
って感じが愛人は好きです。

彼は「薔薇のマリア」に
すごく貢献していると思うんですよ。

だからSIXが好きです。

過去に行われた人気投票では
ぶっちぎりで嫌いなキャラNo.１に輝きましたが

私はSIXが皆から忌み嫌われて欲しいです。

嫌われれば嫌われるほど
彼の価値が上がるから。

SIXの心情だけは
どうか最後まで書かないで欲しいです。

少しでも読者の同情を引くことがあったら
「負け」です。

どーせ復活するんでしょうから
その時は醜くあがいて欲しいものです。

そして最後は死んでもらいたい。

悪役として。

















 

SIX早く死ねば良いのに～
(※愛人なりの最大愛情表現※)